遺品を捨てることに罪悪感を感じてしまう理由と対処方法
遺品整理をしていると、本当に処分していいものなのか、どこかで罪悪感が生まれる瞬間があります。残されたものを捨てる。本人が他界している状況だからこそ、本当にそれでいいのか疑問が浮かんでくる瞬間です。
捨てると決めたときに、どこかで罪悪感があるのは供養の気持ちの表れです。だからこそ、どうしたら罪悪感にさいなまれないで済むか、考えてみることが必要でしょう。
遺品整理で罪悪感を感じてしまう理由
遺品整理は大事なことです。故人が残したものを整理し、片づけてあげる。思い出も残しながら、遺品を整理していくわけです。ですが、罪悪感が生まれる瞬間があるのも事実。その罪悪感の理由を考えていきましょう。
気持ちの整理の問題
どこかで罪悪感があるのは、故人がまだ生きていると思う節があるからです。亡くなった事実を受け入れられないため、遺品を捨てることに罪悪感が生まれます。
現実を受け入れるのには、どうしても時間がかかるものです。簡単に切り替えできないのが当然であると考えたほうがいいでしょう。
形見分けは四十九日のときにするのが仏式の基本です。気持ちの上でも整理をつけるのは、四十九日くらいの時間がかかるだろうという意味が見て取れます。
故人がどうしたかったのかわからない
故人はいったいどのように処分したかったのか。その気持ちがわからないと、処分に困ります。これも罪悪感が生まれてくる瞬間です。
本人の遺言があれば悩まなくて済みます。はっきりとした意思がわかるからです。遺言書があっても、遺品の中の一部にしか言及していないと、どうしていいかわからなくなります。どう判断していいかわからず捨てていいのか迷うことが罪悪感につながるのです。
罰が当たるという考え
捨てるという行為自体に罪悪感を感じるケースがあります。つまり、物を捨てる、もったいないという図式です。物を整理するのは決して悪いことではありませんが、いつか使うかもしれないという意識が働くと、罪悪感につながるのです。
これは人間がもつ損失回避の意思にも関係します。捨ててしまえば二度と手に入らないかもしれない。これが罰当たり的な感覚です。
日本人の持つ「物には魂が宿る」という考えがあります。神道的な部分もありますが、どうしても捨てられない根幹にあるのです。
遺品整理自体が初めて
遺品整理の経験がないと、遺品を捨てることに疑問を抱いてしまうことがあります。
遺品整理についての知識や経験があれば罪悪感も生まれにくいですが、初めてのことで何もわからないため「本当にこれでいいのか」と不安に思い、遺品を捨てることに罪悪感が生まれてしまうのです。
遺品を捨てる罪悪感を生まないための考え方
遺品を捨てることに罪悪感を感じてしまうのは、心理的な要素が大きいです。どのように考えれば罪悪感を減らせるのか考えていきましょう。
全部捨てるわけではない
遺品整理は、すべて処分するわけではありません。100あるものを0にするわけではないからです。極端な考えを持つと、どうしても罪悪感が生まれやすくなるでしょう。
無理してすべて捨てる必要はないと考えることが大切です。
迷うものは取っておいて、気持ちが落ち着いてから処分するのか残しておくのか判断するようにすると罪悪感を感じにくいです。
大切にしていたものは一部のみ残す
故人の遺品をすべて残しておくことは難しいのが現実です。
たとえば、故人が食器を集めていたとしましょう。そのすべてを残すためには、同じ規模の保管場所が必要です。ですが、現実的にそれは難しいでしょう。
ですが思い出を残しておきたいのは自然なことです。コレクションの中で特に愛用していたものだけを残すといった考え方にすると罪悪感が生まれにくくなります。
減らすというのも、遺品整理には欠かせない考え方なのを忘れないようにしましょう。
捨てるから使ってもらうへ
なにも捨てることだけが選択肢ではありません。形見分けのように使ってもらうという選択も大事です。
もったいないからといってすべて確保しても、必ずしも使うとは限りません。それどころか、使わないものが大半ではないでしょうか。
大事なことは、使ってもらうことが供養につながるという考え方です。飾ることも大事ですが、実用品は使ってもらって初めて価値が出ます。それならば、形見分けやリサイクルショップに引き取ってもらい、新たな使い手に利用してもらうほうが故人としても嬉しいのではないでしょうか。
故人の意思と送る気持ち
故人には、いろいろと考えがあったでしょう。だれかに使ってほしいと思っていたものは、お譲りするのも大事な供養です。
また、遺品を捨てて自分の手から手放すことで、故人の元へ送るという考え方もあります。いつまでも手元に置くことだけが供養というわけではないのです。特に仏教では四十九日は魂が離れ旅立ちます。これに合わせて送ってあげるというのも考え方の一つです。
罪悪感につながらない遺品整理のやり方
遺品整理を罪悪感でさいなまれないためには、遺品整理のやり方も重要です。気持ちの整理にもつながるため、方法を理解しておくことがポイントになります。
分類を決めておく
遺品整理で大事なことは、なにをどうするか決めておくことです。捨てるものははっきりさせ、線引きすることがポイントになってきます。
貴重品は必ず残します。通帳や保険証書などは、貴重品として分類しておく必要があるでしょう。次に思い出があるものです。特に写真や日記、愛用品は残します。形見分けにもできる遺品になるからです。
その次の段階になるのが、使えるかの判断になります。家具や家電はまだ使えそうなら自分たちで使うか、リサイクルに回しましょう。壊れているものは処分します。衣類や日用品もまだ使えそうなものだけ残すようにしましょう。
ある程度残しておくものを分類したら、あとは不用品です。汚れた衣類、壊れた家具、家電。明らかにゴミとなるもの。こうしたものは捨ててしまうべきです。
判断に迷うものはいったん残す
遺品整理で重要なのは、必ず判断に迷うものが出てくることです。思い出が詰まっているため、捨てるのは忍びないということも必ず出てきます。どんなに線引きしても、思い出とはそういうものだからです。
では、どうするかといえば、迷うものはいったん残しておいて、あとから判断するのです。
その場では迷うものも、時間がたてば捨てるべきか判断できるかもしれません。貰い手が出てくる、思い浮かぶ可能性もあるでしょう。その場で止まってしまうと、遺品整理も進みませんし、捨てると判断するだけで罪悪感が生まれます。時間を置くことで判断できる可能性も広がるのです。
供養や寄付を依頼する
どうしても罪悪感が生まれてくるものは、供養してもらい処分する方法があります。人形やぬいぐるみがよく知られていますが、神社やお寺などで引き受けてくれるケースもあるため、まずは相談してみるといいでしょう。
寄付する方法もあります。衣類などが代表的ですが、本などを受け取ってくれる図書館もあります。こうした仕組みを利用すれば、新たな利用者が見つかり、罪悪感につながりにくくなるでしょう。
まとめ
多かれ少なかれ、遺品整理をすれば罪悪感のような感情が生まれます。本当に処分していいか、判断に迷うことが出てくるからです。それ自体は、故人に対する思いのあらわれなのですから、気にする必要はありません。
大事なことは、多くの遺品を残せない現実です。そのため、だれかに使ってもらうという選択肢を入れることで、罪悪感を減らすことができます。 遺品整理は悪いことではありません。思いをはっきり残すためにも必要なことなので、自分のなかでも整理を付けて臨んでいきましょう。
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中島 健太
株式会社ウルタロウ代表取締役
埼玉県を中心に関東全域の幅広いエリアで、不用品回収・遺品整理・ゴミ屋敷清掃を行っている。
終活・相続関連の社団法人の理事もしており、遺品整理・生前整理に関する様々なセミナーで登壇実績あり。
屋号のオカタシ!は東北の方言で「片付ける」のことを指し、ただ捨てるということではなく、一つ一つ思いやりを込めて整理するということを大切にしている。
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