遺品整理の見積もりを依頼する際の注意点

query_builder 2022/11/24
コラム
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業者に依頼すると追加料金を請求されることもある遺品整理。


遺品を片づけたいけれど「悪徳業者に騙されないか不安」「業者とトラブルになる可能性はないか」など遺品整理を依頼したいのに不安が大きい方も多いのではないでしょうか。


そこで本記事では、業者に見積もり依頼をする際の注意点や、見積書でチェックすべき点、さらに業者選びのポイントを解説していきます。



遺品整理業者に見積もりを依頼する際の注意点

遺品整理の見積もりを依頼する際の注意点4つについて、以下でそれぞれ詳しく解説していきます。


必要な許可を得て営業しているか確認する

検討している業者が、「一般廃棄物収集運搬業」と「古物商」の許可を得ているか確認しましょう。


整理後に出た不用品の回収・運搬をするには、一般廃棄物収集運搬業の許可が必要です。


許可を得ていない業者は、廃棄場に運搬ができないため、不法投棄を行っている可能性があります。

不法投棄を知りながら業者を利用すると、依頼者も罪に問われて罰則を受ける場合があります。


ただ、この資格は行政の新規発行のハードルが高く取得が非常に難しいのが現状です。

そのため、多くの遺品整理業者はこの許可を持っている業者に廃棄物の運搬に関わる業務を委託しています。

委託していることが確認できれば問題ありません。


遺品の買取に関しては、古物商の許可が必要です。

古物商の許可がなければ、価値の高い遺品があったとしても買取することができません。

買取ができれば、遺品整理の費用を抑えることもできるので、買取希望の場合は許可を得ている業者に依頼しましょう。


訪問見積もりを行っているか確認する

業者が訪問見積もりに対応しているか確認しましょう。

訪問見積もりは、整理する部屋の大きさや荷物の量を実際に見て査定するので、正確な見積り金額を出してもらうことができます。


また、家や遺品の状況を見ながら「作業日に立ち会わなくてもよいか」「大きな荷物の運び出しをしてもらえるか」「価格を抑えたい」など個別の疑問や不安をスタッフに相談できます。


実際にスタッフに会ってみることで対応が良いかどうかも確認できるため、業者の良し悪しを判断する材料にもなるのではないでしょうか。

訪問見積もりに応じない業者は、当日になって追加料金を請求してくる可能性もあるため注意が必要です。


見積もりは無料か確認する

見積もりは無料か事前に確認しましょう。

多くの遺品整理業者は無料で見積もりを行っていますが、スタッフの人件費などを理由に有料にしている業者もあります。


見積もりに余計な予算を割かないためにも、見積もり無料と公表している業者を探すか、依頼する際に無料なのか確認しましょう。


業者が対応できる作業範囲を確認する

自分の希望する範囲まで対応してもらえるか、業者の対応範囲を確認しましょう。


作業範囲とサービス内容は、業者によって違いがあります。

確認が甘いと、作業終了後に自分で作業をしたり、別業者に依頼し直したりしなければいけません。


たとえば、遺品の供養やお焚き上げをするのにお寺や神社へ足を運んだり、依頼して回収しに来てもらったりと手間がかかります。

他にも部屋にこもった臭いや汚れをとるために何日もかけて掃除をしないといけないかもしれません。


このような事例は、追加オプションを申し込むことで、自分の希望する作業範囲に対応してもらえることもあるため、各社のプランと予算を考慮して検討しましょう。



遺品整理の見積もりをチェックする際の注意点

遺品整理の見積もりをチェックする際の注意点3つについて、以下でそれぞれ詳しく解説していきます。


追加料金が発生しないか確認する

見積もりを作成しても、あとから理由をつけて追加料金を請求してくる業者もあります。


追加料金について記載がない場合は、見積もり時点で確認しましょう。 実際に「想定より荷物が多かった」「物の運び出しが大変」「解体が必要だから」と理由をつけて追加請求をしてくる料金トラブルが発生しています。


業者の見積書を受けとったら、追加料金の記載があるか確認しましょう。

また、追加料金を発生させたくないなら、「追加料金なし」の文言の明記を依頼することをおすすめします。


内訳が記載されているか確認する

見積もりの内訳が記載されているか確認しましょう。


内訳が書かれていないと、どの作業にどれだけ費用がかかるのか不透明なので、業者都合で追加料金を請求される恐れがあります。

そのため、人件費・運搬費・処分費・清掃費など各費用が明記されているか、不透明な項目がないか確認しましょう。


「諸経費」や「作業一式」のようにまとめられている場合は「何が含まれるのか」を質問してください。


責任者印があるか確認する

責任者印は信頼できる業者を見極める大事なポイントになります。

なぜなら責任者印があると会社の正式書類となるため、責任の所在が明確だからです。


押印がない見積りの場合、依頼内容を変更したくても責任者不在という理由で、対応してもらえない可能性があります。

責任者印があることで、安心して業者に作業を依頼できます。



業者選びを失敗しないためのポイント

業者選びを失敗しないためのポイント3つについて、以下でそれぞれ詳しく解説していきます。


複数の業者から見積もりを取って比較する

自分の依頼する遺品整理の相場を知るために、複数の業者から見積もりを取り比較しましょう。

比較しないと相場がわからず、同じ作業なのに相場より高い料金を支払ってしまう可能性があります。


他にも、見積もり金額を他社に伝えることで値引きできたり、オプション作業をサービスしてもらえたりすることもあります。


まずは相場を理解するためにも、複数の見積もりを取り、全体の費用・内訳・作業内容などを比較するようにしてください。


価格だけで決めない

見積もりが他の業者より安くても、価格だけで安易に業者を決めてはいけません。

価格が相場より安すぎる場合、あとから追加料金を請求する業者もあります。


そのため、価格だけでなく、業者の実績・スタッフ対応・料金システムなどを踏まえ、総合的に判断するようにしましょう。


少し間違えると、出費を抑えるために安い業者に依頼するはずが、かえって高額になってしまうことにもなりかねません。


問合せ時や訪問見積もり時のスタッフの対応を見る

遺品整理はスタッフを家に招いたり、一緒に作業したりすることもあるため、対応が良く安心できるスタッフを抱えている業者を選びましょう。


業者によっては、責任感のないスタッフが現場対応することもあり、遺品などの扱いが適当だったり失礼な態度をとられたりする恐れがあります。


トラブルを回避するためにも、問い合わせ時や訪問見積もり時に、丁寧な対応か・言葉遣いは良いかなどのポイントをチェックしてみてください。


安心して任せられる業者を選ぶために、少しでもスタッフの対応に疑問や不快を感じたら依頼しないようにしましょう。



まとめ

遺品整理の見積もりを依頼する際は、業者が必要な許可を得て営業しているか、また訪問見積りを無料で受け付けてくれるかなどを確認しましょう。


見積もりをもらったら、追加料金・内訳などが記載されているか確認するのも大切です。

業者選びで失敗しないためには、複数の業者から見積もりを取り、価格やスタッフ対応を比較検討するとよいでしょう。


遺品整理に関するトラブルが多く発生しているので、本記事の注意点を参考に、悪質業者に依頼しないようにご注意ください。





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この記事の執筆者
中島 健太
  • 中島 健太

    株式会社ウルタロウ代表取締役


    埼玉県を中心に関東全域の幅広いエリアで、不用品回収・遺品整理・ゴミ屋敷清掃を行っている。

    終活・相続関連の社団法人の理事もしており、遺品整理・生前整理に関する様々なセミナーで登壇実績あり。

    屋号のオカタシ!は東北の方言で「片付ける」のことを指し、ただ捨てるということではなく、一つ一つ思いやりを込めて整理するということを大切にしている。

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