認知症でゴミ屋敷になってしまう理由と、身近な人ができる対処法
「親族の家がゴミ屋敷のようになっているのは認知症が原因かもしれない」
「認知症でゴミ屋敷になってしまったらどうすればいいのか」
とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
認知症を発症している高齢者がゴミ屋敷に住んでいる場合、さまざまな危険を伴うため早めの対処が必要です。
この記事では、認知症でゴミ屋敷になってしまう理由や危険性、ゴミ屋敷の片付け方や再発防止策を解説します。
認知症とは?
認知症とは日常生活に支障が出るほど認知機能が低下する状態をいい、脳の病気などさまざまな要因で発症します。
2025年には日本の65歳以上の5人に1人が認知症になると予想され、認知症は誰でも発症する可能性のある病です。
認知症を発症すると、中核症状といわれる、
・物忘れ
・時間や曜日感覚がなくなる
・判断力や記憶力の低下
などの他に
・怖がる、寂しがる
・何に対しても興味がなくなる
・物を盗まれたなどの妄想
といった行動・心理症状が現れます。
認知症でゴミ屋敷になってしまう理由
なぜ認知症を発症した人の家はゴミ屋敷になりやすいのでしょうか。
ここではゴミ屋敷になってしまう3つの理由をご紹介します。
認知機能の低下でゴミ出しが難しくなる
認知症による認知機能の低下が理由でゴミを捨てるのが難しくなり、ゴミ屋敷になってしまう場合があります。
認知機能が低下すると
・ゴミを捨てる行為
・ゴミの捨て方や分別方法
など、今までできていた行動を忘れてしまうため、ゴミ屋敷になってしまうのです。
認知症による収集癖でゴミを集めてしまう
認知症を発症すると収集癖という症状が現れる場合があります。
収集癖の症状が現れると、正常な人が見たらゴミのような物でも集めてしまい、家にゴミや物が溜まるためゴミ屋敷になってしまうのです。
認知症の収集癖には
・使えない物が判別できない→使えると思い捨てない
・集めたのを忘れて補充する→溜め込みやすくなる
などいくつかパターンがあります。
記憶力と判断力の低下により片付けができなくなる
認知症を発症すると記憶力や判断力も低下します。
そのため家にゴミや物が散乱していても
・ゴミなのか判断できない
・片付ける場所が分からず片付けられない
といった理由でゴミや物が溢れていきゴミ屋敷になってしまうのです。
高齢者のゴミ屋敷を放置する危険性
ゴミ屋敷に住んでいる高齢者を放置するのは大変危険です。
ここではどのような危険があるのか4つのリスクをご紹介します。
病気や怪我のリスク
ゴミ屋敷の放置は病気や怪我の原因になります。
具体的には
・ホコリやカビによりアレルギー症状を発症
・ゴミを踏んで転倒、怪我 ・セルフネグレクトなどの精神疾患を発症
といったリスクがあるので、早めに対処した方が良いでしょう。
孤独死のリスク
ゴミ屋敷に住んでいる高齢者は孤独死の可能性が高くなります。
ゴミ屋敷に住んでいることで
・ゴミを避けて外に出るのが大変
・周りもゴミ屋敷の住人を避ける
といった理由から人と疎遠になるからです。
周りとのコミュニケーションが減ってしまうと、ゴミ屋敷の状態や住人の状況がさらに分からなくなってしまうため孤独死のリスクが高まります。
火災になりやすい
ゴミ屋敷は火災になりやすいため大変危険です。
ゴミ屋敷は家の中にゴミや物が溢れている状態です。
そんな状態でコンロやタバコなど火を使用すると、ゴミや物に引火する可能性が高くなります。
またコンセントにホコリが溜まり出火するケースもあります。
ゴミ屋敷で火災が起こると救助や消火が難しくなるため、ゴミ屋敷の放置は大変危険といえるでしょう。
ご近所トラブル
ゴミ屋敷の臭いやゴミが外にまで出てしまうと、ご近所トラブルになる可能性が高まります。
近隣の住人としては悪臭や火災のリスクがある住宅を放置してほしくありませんよね。
行政によってはゴミ屋敷に対応する条例があり、指導や警告、ゴミ撤去強制執行による費用の徴収などさまざまです。
他にも近隣の住人がゴミ屋敷に苦痛を感じ、裁判を起こされるかもしれません。
そうなればゴミ屋敷の放置により損害賠償を請求される可能性もあります。
ゴミ屋敷を片付ける方法
ゴミ屋敷になってしまった家を片付ける方法は主に2つです。
ここではゴミ屋敷を片付ける2つの方法をご紹介します。
身近な人の家がゴミ屋敷になってしまったという人はぜひ参考にしてみてください。
家族や周りの人がサポートして片付ける
認知症の高齢者がひとりでゴミ屋敷を片付けるのは困難なので、家族や周りがサポートしましょう。
家族や周りが片付ける場合、ゴミ屋敷に住んでいる本人に納得してもらうのが大切です。
本人が納得していない状態で勝手に片付けると怒る可能性があります。
認知症の場合は判断力が低下しているので、説得する際は分かりやすい言葉を心がけるようにしましょう。
また、一緒に片付けて部屋が綺麗になっていく達成感を味わってもらうのも良いかもしれません。
ゴミ屋敷清掃業者に依頼する
本人の説得がうまくいかない場合、ゴミ屋敷清掃業者に依頼するのも方法のひとつです。
第三者の専門家に相談することで本人も話を聞きやすく、説得がスムーズにいく場合があります。
またゴミの状態がひどい場合、家族や周りのサポートだけで片付けるのは難しいかもしれません。
ゴミ屋敷清掃業者であれば片付けだけでなく清掃までスムーズに対応してくれますよ。
▼ゴミ屋敷の片付け方について詳しくはこちら
認知症でゴミ屋敷になってしまった時の再発予防法
片付けた家を再びゴミ屋敷にはしたくないですよね。
ここでは認知症でゴミ屋敷になってしまった場合の再発防止法を4つご紹介します。
ゴミ出し支援制度を利用する
一部の自治体では高齢者のゴミ出しを支援してくれるゴミ出し支援制度があります。
支援の方法は
・玄関先までゴミを取りに来てくれる
・分別やゴミ出しを手伝う
などさまざまです。
ゴミの出し忘れや分別できない可能性がある認知症の人は、ぜひゴミ出し支援制度を利用してみてください。
家事代行サービスを利用する
家事全般を代行サービスに依頼するのも再発防止に繋がります。
認知症の場合、物忘れなどで日常生活を送るのも難しくなります。ゴミ出しや片付けだけでなく家事をするのも難しいでしょう。
家事代行サービスを利用すれば家事全般をお願いできるので、認知症の人も安心して日常生活を送れます。
さらにゴミ屋敷化防止にもなるのでおすすめです。
普段からこまめに連絡を取る
ゴミ屋敷の再発を防ぐためにも、こちらからこまめに連絡するようにしましょう。
認知症の収集癖は寂しさを紛らわせるためともいわれているため、寂しさを感じるとゴミ屋敷に近づく可能性が高まります。
こちらからこまめにコミュニケーションを取れば、認知症の人の寂しさを紛らわせることができますよ。
定期的に訪問する
定期的に訪問すればゴミ屋敷になりそうな状態に気づけます。
早めに気づければゴミ屋敷化を防げますよね。
また、認知症は家族や周りの人を忘れてしまう可能性も高いため、定期的に訪問するのをおすすめします。
まとめ
認知症は日常生活に支障が出るほど認知機能が低下する状態で、2025年には5人に1人が発症するといわれています。
認知症を発症すると家がゴミ屋敷になりやすく、原因は物忘れや収集癖、判断力の低下などさまざまです。
高齢者のゴミ屋敷を放置すると病気や怪我、孤独死などさまざまなリスクがあるため早急に対処する必要があります。
片付けは家族や周りがサポートするか、ゴミ屋敷清掃業者に依頼するのがおすすめです。
ゴミ屋敷を片付けられたら、再発を防ぐためにもゴミ出し支援制度などの再発防止策をぜひ試してみてください。
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中島 健太
株式会社ウルタロウ代表取締役
埼玉県を中心に関東全域の幅広いエリアで、不用品回収・遺品整理・ゴミ屋敷清掃を行っている。
終活・相続関連の社団法人の理事もしており、遺品整理・生前整理に関する様々なセミナーで登壇実績あり。
屋号のオカタシ!は東北の方言で「片付ける」のことを指し、ただ捨てるということではなく、一つ一つ思いやりを込めて整理するということを大切にしている。
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