高齢者の家がゴミ屋敷になってしまう原因と予防法

query_builder 2023/03/06
コラム
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ニュースで報じられるゴミ屋敷の問題について、他人事だと感じていませんか?

実は、若いころは整理整頓が行き届いていた人も、高齢になった途端に家がゴミ屋敷になるケースは多いのです。


「帰省するたび、散らかってきている」 「ものがどんどん増えてきている」 「片付けるように伝えても、片付いていない」 いずれか当てはまる場合は、実家がゴミ屋敷になる前の黄色信号かもしれません。

早めに適切な対応をとることができれば、ゴミ屋敷化を防ぐことができます。


本記事では、

・高齢者の家がゴミ屋敷になってしまう原因

・早めに対策することの重要性

・身近な人ができる予防法

について解説していきます。


ゴミ屋敷はその住人だけでなく、家族や地域にとってもさまざまなリスクがあります。

自分事として、知っておくべきことやできることを学んでおきましょう。



高齢者の家がゴミ屋敷になってしまう原因

ゴミ屋敷になってしまうのは、高齢者ならではのいくつかの原因があります。


「もったいない」という価値観

高齢者は、「もったいない」という価値観が強い傾向にあります。なぜなら戦時中や戦後のもののない時代を生きてきたからです。

そのため、不要なものでも「いつか使うかもしれない」と思ってなかなか捨てられず、ものが増えていってしまうのです。


孤独感によるものへの執着

孤独感が強くなることも、ゴミをため込む原因の一つです。ゴミで不安や寂しさを埋めようとする心理が働くからです。

特に、一人暮らしや家族や友人との交流があまりない人は、孤独感が強くゴミをため込んでしまう傾向が強いといえます。


指摘してくれる人がいない

家族や友人などの他者との交流がほとんどない場合、注意してくれる人がいないため、ゴミ屋敷化のリスクは高くなります。

本人がゴミ屋敷化している状態に慣れてしまっていると、自ずから改善しようとすることは難しいでしょう。


体力・気力の低下

加齢に伴い、体力や筋力が衰えると、掃除やゴミ出しができづらくなっていきます。

例えば「浴槽をかがんで洗う」、「重い生ごみを持って集積場所まで運ぶ」など、若いころには当たり前のようにできた動作が、足腰の弱い高齢者には大きい負担なのです。

そして、思うように動けない不自由さから気落ちしてしまう、ということも高齢者によく見られます。その結果、掃除や片付け、ゴミ出しがだんだん億劫になっていくのです。


認知機能の低下

認知機能の低下も、ゴミ屋敷になってしまう原因の一つです。目の前のものがゴミなのか判断が難しくなるからです。

認知症を患っている人にかぎらず、一般的に加齢に伴い認知機能は徐々に低下していきます。以前と変わらないように見えても、注意が必要です。


心の病を抱えている

高齢者の家がゴミ屋敷化する事例には、心の病を抱えているケースも少なくありません。考えられる代表的な疾患は以下の通りです。


・ためこみ症

ためこみ症は別名「ホーダー」ともいわれており、大量のものを生活域に集めておかないと気が済まなくなる症状のことです。ため込み症になると、ものを捨てられずためこむ、ものを集めすぎるという行動障害が起こります。その結果、ゴミ屋敷となってしまうのです。


・うつ病

うつ病を発症すると、生活に関する能力や意欲が低下します。例えば、部屋の片付けができない、身だしなみが綺麗にできないなどです。後述する、セルフネグレクトとよばれる状態になる恐れもあります。


・セルフネグレクト

セルフネグレクトは「自己放任」とよばれる精神疾患です。自分自身に関心がなくなるため、食事や衛生面など当たり前にできていた自己管理ができなくなってしまうのです。


・認知症

認知症になると認知機能が低下し、さまざまな行動障害が起こります。 その症状の一つとして、家事や仕事の段取りが出来なくなる「実行機能障害」が挙げられます。 つまり、「ゴミを正しく分別する」「ゴミ出しの日にゴミを捨てる」という段取りができなくなってしまうのです。


▼心の病について詳しくはこちら

ゴミ屋敷は精神疾患が原因の可能性も!見極め方と対処法



ゴミ屋敷になる前に早めの対策を

ゴミ屋敷が常態化する前に、早い段階でサインに気づくことが重要です。


ゴミ屋敷への黄色信号?チェックすべきポイント

以下のチェック項目に該当している場合、ゴミ屋敷への黄色信号かもしれません。


□見えている床の面積が少ない

□掃除をした形跡がない

□食べ物の包装や飲み終えたペットボトルが複数個ある

□生ごみが放置されている

□冷蔵庫の中に期限切れの食べ物が多くある

□ゴミ袋がたまっている


早めの対策が重要!

ゴミ屋敷の怖いところは、本人が汚い状態に慣れていくことです。 ゴミ屋敷であることが常態化してしまうと、片付けすることだけではなく、片付けを説得することも難しくなってきます。

ゴミ屋敷化していることに早く気づき、早めの働きかけと対処をすることが重要です。



身近な人ができる予防法

ゴミ屋敷になってしまう前に、家族など身近な人にできる予防法にはどんなものがあるでしょうか。


こまめにコミュニケーションをとる

電話でもメールでもいいので、こまめに連絡をとるようにしましょう。 孤立化させないことが、ゴミ屋敷の予防につながります。

特に、遠方に住んでいる場合は、どうしても家の状況を頻繁にチェックすることができません。普段から連絡とる習慣を身につけておき、遠方にいても気軽に相談しやすい関係性を構築しておくことが重要です。


定期的に訪問する

距離的に可能であれば、定期的に訪問する機会をつくりましょう。 定期的に訪問することで、本人や家の状況を把握することができ、ゴミ屋敷になる前に適切な働きかけをすることができます。

また、少なからず他者の目を意識することで、ゴミをため込んでいる状態を客観視するきっかけとなります。


分別やゴミ出しをサポートする

心身の衰えから、「ゴミを正しく分別する」、「ゴミの日を覚えておく」、「集積場所にゴミを出す」ということが難しくなってきます。さらに、自治体によってはゴミ出しや分別のルールが細かくなっており、高齢者には複雑で分かりづらい場合があります。

ゴミの分別からゴミ出しをするまでの過程をサポートすることで、普段からゴミをため込むことを予防していきましょう。


地域社会とのかかわりをつくる

地域社会とかかわる機会をもつことは、ゴミ屋敷化の予防に効果的です。

なぜなら、地域との交流が増えることで「身の回りのことをきちんとしよう」という気力や活力につながるからです。反対に、他者と交流する機会がなくなると、ゴミの多い状態を改善しようという気力が起きにくいものです。

地域の見守りサービスや、高齢者向けのサークルがあるなら、参加できるように手続きを手伝うなどのサポートができるでしょう。地域との交流の場を増やすことは、ゴミ屋敷を防ぐことにつながります。


必要な場合は心の病の治療を

片付けられない原因として、心の病が考えられる場合、家族などの働きかけだけでは解決しにくいケースも多いでしょう。前述した予防法と合わせて、専門の医療機関での治療やサポートも検討しましょう。



まとめ

本記事では、

・高齢者の家がゴミ屋敷になってしまう原因

・早めに対策することの重要性

・身近な人ができる予防法

について解説しました。


高齢者のゴミ屋敷化は他人事では済まされないのが実情です。

この記事を参考にして、ゴミ屋敷になる前の黄色信号に気づき、家族など身近な人ができる予防法で対策をしていきましょう。


▼ゴミ屋敷に住む高齢者の支援方法についてはこちらの記事もどうぞ

ゴミ屋敷に住む高齢者の支援方法は?身近なひとができること






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この記事の執筆者
中島 健太
  • 中島 健太

    株式会社ウルタロウ代表取締役


    埼玉県を中心に関東全域の幅広いエリアで、不用品回収・遺品整理・ゴミ屋敷清掃を行っている。

    終活・相続関連の社団法人の理事もしており、遺品整理・生前整理に関する様々なセミナーで登壇実績あり。

    屋号のオカタシ!は東北の方言で「片付ける」のことを指し、ただ捨てるということではなく、一つ一つ思いやりを込めて整理するということを大切にしている。

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