珪藻土マットはごみとして捨てて大丈夫?|正しい処分方法と注意点
「珪藻土マットの吸水性が悪くなってきた。どうしたらいい?」
「珪藻土マットって可燃ごみで出せるの?」
お風呂上がりに足を乗せれば、足の裏の水分を瞬時に吸い取ってくれる珪藻土マット。
洗濯の必要がなく何度も使えるため便利ですが、長く使っているとだんだん水分を吸わなくなってきます。
珪藻土マットの吸水性が悪くなった時や、汚れてきたタイミングで、買い替えを検討する方が多いと思います。
ですが、いざ捨てようとした時に、珪藻土マットが可燃ごみなのか不燃ごみなのか分からなくてお困りの方も多いでしょう。
今回は、珪藻土マットの捨て方や寿命を長持ちさせるコツ、吸水性を取り戻す方法について詳しく解説します。
珪藻土マットの処分を検討している方や、これから珪藻土マットを購入する方は、ぜひ参考にしてください。
珪藻土マットはどんなもの?
珪藻土マットがどんなものか解説します。
・珪藻土マットの特徴
・珪藻土マットの寿命
珪藻土マットの特徴
珪藻土マットは、珪藻(けいそう)と呼ばれる植物プランクトンの化石でできた自然素材を固めたバスマットです。
孔という小さな穴が無数に空いており、この穴があることによって驚くほどの吸水性と速乾性を発揮します。
一般的なバスマットの約1.5倍の吸水力があるにもかかわらず、約2時間で乾燥できて、調質機能や防カビ・消臭効果もある優れものです。
マットの表面はさらさらした感触で、布のバスマットのようにベチャベチャにならないため快適な使い心地です。
珪藻土マットの寿命
使用頻度にもよりますが、珪藻土マットは一般的に1年から2年程度で交換時期を迎えます。
使用し始めて半年頃から吸水性能が落ちたと感じる方が多く、これは調湿するための穴が皮脂や汚れで塞がってしまうためです。
珪藻土マットはごみとして処分していい?
珪藻土マットをごみとして処分できるか、できない場合はどのように捨てるべきか解説します。
・可燃ごみでは捨てられない
・アスベストが含まれていると捨てられない
・珪藻土マットを回収しているメーカー
・珪藻土マットの処分方法判断フロー
可燃ごみでは捨てられない
珪藻土マットは可燃ごみでは捨てられません。
一般的には燃えないゴミとして捨てられる地域が多いですが、自治体によっては特別な処理が必要な場合もあります。
珪藻土マットを捨てる際は以下のことにご注意ください。
・必ず自治体の規則を確認する
・完全に乾燥させてから処分する
・割れている場合は適切に梱包する
アスベストが含まれていると捨てられない
アスベストが含まれている珪藻土マットは一般ごみとしては捨てられず、産業廃棄物として専門業者によって廃石綿等として適切な管理・処理が必要です。
2021年以前に製造・販売された珪藻土マットには、アスベストが含まれている可能性があるため、ごみとして捨てる前に製造年や製造元を必ず確認するようにしてください。
アスベストが含まれている製品であることが確認できた場合は、製造メーカーや販売店が当該製品を回収することが義務づけられています。
また、珪藻土マットが破損してしまっている場合は、密閉するなど適切な飛散防止措置をする必要があります。
珪藻土マットを回収しているメーカー
アスベストが含まれている珪藻土マットを回収しているメーカーや販売店は以下の通りです。
・株式会社堀木工所
・株式会社カインズ
・株式会社ニトリホールディングス
・不二貿易株式会社(株式会社ヤマダ電機、株式会社グッデイ、株式会社イズミなど)
・エイベクト株式会社 ・KMJ、JASKIVI 最新情報は厚生労働省のホームページをご確認ください。
珪藻土マットの処分方法判断フロー
珪藻土マットの処分方法について不安な方は、以下の判断フローをご活用ください。
【参照】https://www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000136356.html
珪藻土マットの捨て方3つ
珪藻土マットの捨て方を3つ解説します。
・不燃ごみとして処分する
・粗大ごみとして処分する
・不用品回収業者に回収してもらう
不燃ごみとして処分する
不燃ごみとして処分できるかどうかは、各自治体によって異なります。
例として、埼玉県と千葉県の処分方法をご紹介します。
【埼玉県】
【千葉県(主要都市)】
【神奈川県】
粗大ごみとして処分する
船橋市では、指定のごみ袋に入らない場合やはみ出す場合は粗大ゴミの分類となります。
また、横浜市では、1辺が50センチ以上の場合は粗大ごみとして申請する規定となっています。
珪藻土マットは50センチを超える物もあるため、粗大ごみとして捨てるケースが多いでしょう。
自治体へ回収の申請をしたら、コンビニ等で粗大ごみシールを購入し、回収日までに指定の場所へ運んでください。
粗大ゴミの回収日は月に1~2回しかないため、捨てようと思った時すぐに捨てられない点にご注意ください。
不用品回収業者に回収してもらう
以下のようなケースでは、不用品回収業者への依頼をおすすめします。
・珪藻土マットを複数まとめて捨てたい
・他の不用品と一緒に捨てたい
・分別方法が分からない
・重すぎて自力で運べない
大量処分の場合は不用品回収業者などの専門業者への依頼を検討しましょう。
業者へ依頼するメリットは、自治体ごとの処分方法を確認する必要がない点です。
引越しなどでごみの指定日に間に合わない場合や、他の不用品と一緒に回収してもらいたい時も便利です。
また、粗大ごみのシールを購入する、収集場所まで運ぶなどの手間もかかりません。
なお、オカタシでは回収するマットがアスベストを含む製品だった場合も、回収したうえで適切に処分します。
LINEからも簡単にお見積もりできますのでお気軽にご相談ください。
悪徳業者の場合、アスベストが含まれている製品を不法投棄するなど、適切に処分しない可能性があるため、利用しないようご注意下さい。
珪藻土マットを長持ちさせるコツ
せっかく購入した珪藻土マット、できるだけ長く使いたいですよね。 以下のポイントを意識することで、寿命を延ばすことができます。
珪藻土マットの中に残った水分を蒸発させると吸水性がアップするため、風通しの良い場所で陰干しをするようにしましょう。
ただし、直射日光に常時当たるような場所で保管するとひび割れするため、日の当たらない場所を選んでください。
また、珪藻土マットは吸水性がよい分、カビが生えやすいという特徴があります。 使用後そのまま置きっぱなしにしたり、石鹸カスがついたまま放置したりしないようにしましょう。
紙やすりで表面を削る
陰干しや水洗いなど適切にケアをしていても、長く使っていると吸水性が落ちてきます。
吸水性が落ちる原因は、調湿するための穴が皮脂や汚れで塞がってしまうためです。
その場合は、紙やすりで表面を削って穴を復活させると吸水性が復活します。
ただし、アスベストが含まれている珪藻土マットをやすりで削ると、アスベストが飛散して体に悪影響を及ぼします。
やすりで削る場合は、必ず製品年月や製造元を確認するようにしましょう。
割れた珪藻土マットの使い道
珪藻マットが万が一割れてしまった場合でも、以下のような活用方法があります。 すぐに捨ててしまわず、二次利用すればエコにも繋がります。
観葉植物の土壌改良材
割れてしまった珪藻土マットを細かく砕いて植物の土に混ぜると、水はけが良くなり根腐れ防止効果があります。
また、フラワーポットの底石として使うこともできるため、ご自宅で観葉植物を育てている方は植え替えの際などにお試しください。
靴箱の消臭剤
靴箱の消臭剤として活用することもできます。
使用する際は、珪藻土マットの破片を不織布に包み、靴箱の隅に設置してください。
設置する数や季節にもよりますが、3ヶ月程度消臭効果が持続します。
クローゼットの湿気取り
破片を容器に入れてクローゼットの中に設置すれば、湿気取りとして活用できます。
湿気を吸いにくくなってきたら、定期的に天日干しすれば吸水力が再生します。
防カビ効果も期待できるため、部屋の湿度が高くてお悩みの方はぜひお試しください。
冷蔵庫の消臭剤
小さな破片は冷蔵庫の消臭剤としても活用できます。
穴の空いたタッパーなどに破片を入れて冷蔵庫内に設置すれば、特有の嫌な臭いを吸収してくれます。
1ヶ月程度で交換するようにしてください。
その他
他にも、大きめの破片は傘立ての底に置いて、水滴を吸わせるのに活用できます。 ソープディッシュやソープディスペンサーの下に置くこともできますが、常時濡れた状態だとカビが生えやすくなります。
カビが生えてしまったら、水でぬらしたふきんで叩くように拭いて、穴に入った成分を抜いてください。
目立つカビは、紙やすりで削るか、塩素系漂白剤を薄めた水に浸すと取れやすくなります。
まとめ|珪藻土マットのを処分したい方はオカタシへご相談ください
本記事では、珪藻土マットを捨て方や寿命を長持ちさせるコツ、吸水性を取り戻す方法についてご紹介しました。
珪藻土マットは自治体によって処分方法が異なるため、捨てる際には事前によく確認する必要があります。
オカタシなら不用品の回収、処分に精通しているため、珪藻土マットはもちろん、その他に処分したい家具家電などの不用品をすべてお任せいただけます。
処分したい不用品が大量にある方は、トラックに積める分だけ定額で不用品を処分できるトラック積み放題プランがお得です。
珪藻土マットの買い替えや、引越しのタイミングなどで処分を考えている方は、ぜひオカタシへご相談ください。
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中島 健太
株式会社ウルタロウ代表取締役
埼玉県を中心に関東全域の幅広いエリアで、不用品回収・遺品整理・ゴミ屋敷清掃を行っている。
終活・相続関連の社団法人の理事もしており、遺品整理・生前整理に関する様々なセミナーで登壇実績あり。
屋号のオカタシ!は東北の方言で「片付ける」のことを指し、ただ捨てるということではなく、一つ一つ思いやりを込めて整理するということを大切にしている。
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