ゴミ屋敷化した実家を片付けたい!親を説得するコツと片付けの方法
「久しぶりに実家に帰ったらゴミ屋敷になっていてビックリ!どうしてこんなことに!?」
「ゴミ屋敷になっている実家を片付けたいけど親が嫌がって片付けられない。どうしたらいい?」
「ゴミ屋敷のまま親が亡くなったら、実家を自分が片付けなきゃいけないの…?」
高齢の親が住む実家がいつの間にかゴミ屋敷になっているケースは実は少なくありません。
さらには、子どもからゴミ屋敷の片付けについて口出しされるのを親御さんが嫌がることもあります。
離れて暮らす子どもからすると親がゴミ屋敷に住んでいる状態は非常に不安ですよね。
本記事ではゴミ屋敷化した実家の片付けを親と一緒に進めていくコツと、実際に片付けを進めていく際の流れを解説しています。
実家がゴミ屋敷になっていてお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
高齢の親が住む実家がゴミ屋敷になる原因とは?
高齢の親が住む実家がゴミ屋敷になる原因の中でも特に多いのが以下の4つです。
・高齢化による気力・体力・判断力の低下
・認知症やうつ病などの病気
・孤独感
・人に頼るのが難しい性格
それぞれについて詳しく解説します。
高齢化による気力・体力・判断力の低下
高齢になってくると気力・体力・判断力が低下するため、片付けが難しくなります。
片付けをするためには「そもそも片付けをしようとする意欲」「実際にものを運ぶ体力」「必要か不要か、どこにしまうかなどを判断する力」が必要だからです。
例えば次のような簡単な片付けであっても、気力・体力・判断力が低下すると自分で行うのが難しくなります。
・使ったものを元の場所に戻す
・立ち上がってゴミ箱までゴミを捨てに行く
・ゴミをプラ・古紙・びん・缶など回収方法に合わせて分別する
特に一軒家の場合は片付けなければいけない範囲が広く、二階建て以上であれば片付けるために階段を上り下りする必要もあります。
そのため、自分で一軒家をキレイにすることは高齢の親にとっては負担がとても大きいのです。
認知症やうつ病などの病気
認知症やうつ病などの病気になったことが原因で片付けができなくなり、ゴミ屋敷になってしまうことがあります。
以下のような変化が親御さんに起きたり、「何かおかしいな?」と感じた場合には早めに病院を受診しましょう。
・今までキレイだった家が急に汚くなった
・何事にも興味を示さなくなった
・親が著しく痩せている、もしくは著しく太っている
このようなケースでは、親御さんが何かの病気になっていて片付けができていないだけではなく、日常生活にも何か支障がでている可能性があります。
認知症やうつ病を疑う場合は、まずは親の健康状態をよく知っているかかりつけ医に相談するのがオススメです。
もし、かかりつけ医がいない場合は心療内科や精神科に相談すると良いでしょう。 認知症の場合には「もの忘れ外来」「認知症外来」など専門の外来もあります。
参考ページ:
孤独感
子どもが実家から巣立った後、それまでにぎやかだった家で一人で暮らす生活に親が孤独感を感じることがあります。
そして、このような孤独感や寂しさを、もので埋めようとするために家がゴミ屋敷になることもあり得ます。
「家に住む人が少なくなり、家が広く感じられて落ち着かないので、ものをたくさんおいている」
「ものに囲まれていると安心できる」
実家がゴミ屋敷になってしまった背景にはこのような親の心情が隠れている場合があるのです。
また、孤独を感じているとセルフネグレクトの状態になりやすくなります。
セルフネグレクトとは、掃除や食事など身の回りのことや病気の治療など、自分自身が生活する上で必要なことをを自分でしなくなってしまう状態のことをいいます。
セルフネグレクトは認知症や強いストレスなどで発症するリスクが高まりますが、孤独を感じている状態もリスク要因の一つとされています。
セルフネグレクトになると片付けもできなくなり、ゴミ屋敷になってしまう可能性が上がります。
参考ページ:
人に頼るのが難しい性格
高齢の親が住む実家がゴミ屋敷になる原因の一つには、親の性格的に人に頼るのが難しいという点もあります。
「粗大ゴミを出したいけれど収集を依頼する方法がわからない」
「二階のゴミを一階に下ろしたいけれど自分で運べない」
このように、高齢になってくると片付けの途中で人の手を借りなければいけない状況になることがあります。
しかし、性格的に人に頼ることができない人の場合は、自分で片付けようとして片付けがなかなか進まなくなってしまうのです。
人に頼るのが難しい背景には「人の世話になりたくない」というプライドや、「人に世話をしてもらうのが申し訳ない」という遠慮などがあります。
自分の親の場合は人に頼りにくいことにどんな背景があるのかを考えてみましょう。
親御さんがなぜ人に頼りにくいかがわかると、ゴミ屋敷の片付けをするためにどんな言葉をかければ良いかが考えやすくなります。
片付けたがらない親を説得する6つのコツ
「実家がゴミ屋敷になっているので、親に片付けようと提案したけれど断られてしまった…」
そんな経験をして困っている人もいるはずです。
人によっても違いますが親が片付けたがらないのには、主に次のような理由があります。
・今の家の状態に困っていない
・ものに囲まれている方が落ち着く
・片付けが億劫
・子どもに自分の生活について口出しされたくない
このように片付けたがらない親を説得する、6つのコツを解説します。
その1:少しずつ片付けの必要性を意識させる
1つ目のコツは、片付けが必要だということをいきなりではなく少しずつ理解してもらうことです。
「廊下にある荷物、つまずいて転びそうだから片付けた方が良いんじゃない?」
「高校のアルバムを探したいから、あの段ボールを整理しても良い?」
上記のように、ゴミ屋敷を片付けるよう親を説得したいならまずは具体的な片付けを提案し、少しずつ片付けの必要性を意識してもらいましょう。
いきなり家全体の片付けの話をされるよりも、具体的な片付けについて話をされる方が親は受け入れやすいからです。
家全体を片付けるように言われてしまうと、人によっては片付けられない自分自身を否定されたように感じてショックや怒りを感じる人もいます。
「あの荷物があると危険だから片付けたい」など具体的な片付けの提案なら、自分自身を否定された気分にはならないため親も提案を受け入れやすくなるのです。
少しずつ片付けの必要性を意識することで、徐々に「あそこも片付けた方が良いかな」と親が家全体の片付けの必要性に気づいてくれるようになります。
その2:環境が変化するタイミングで片付けを提案してみる
環境が変化するタイミングで親に片付けを提案してみるのもオススメです。
特に訪問介護などで人が家に訪問するような変化は、自分の家がゴミ屋敷になっているという事実を客観視できるチャンスです。
「廊下に荷物があるとヘルパーさんが通りにくくて困るかもしれない」
「整理整頓しておかないと、ヘルパーさんが来てくれた時に必要な物がどこにあるかわからないだろう」
このように、訪問介護で来るヘルパーさんの視点に立つとゴミ屋敷の困る点が見えるようになってきます。
現在ゴミ屋敷での生活に慣れている親でも、環境の変化があることによってゴミ屋敷の悪影響について考えられるようになり、片付けようと思えるようになります。
ただし、環境の変化が親にとって大きなストレスになり、親が精神的に不安定になってしまうケースもあります。 そんな時に片付けの提案をしても親を追い詰めてしまうため、親が環境の変化に大きなストレスを感じてそうな場合は片付けの提案をするのは避けましょう。
その3:ゴミ屋敷のリスクを伝える
親がゴミ屋敷を片付けようと思うためには、親にゴミ屋敷のリスクを伝えることも重要です。
親はゴミ屋敷のリスクに気付いていない可能性があるからです。
ゴミ屋敷のまま生活すると以下のようなリスクがあります。
リスク | 具体例 |
健康被害 | ホコリやカビによってアレルギー症状が悪化する |
火災 | コンセントとプラグの間にホコリと湿気がたまり火災が発生する(トラッキング現象) |
近隣住民とのトラブル | ゴミ屋敷の悪臭や害虫などによる環境の悪化について、近隣住民から苦情を言われるようになる |
行政からの指導・勧告など | 行政からゴミ屋敷を改善するよう口頭や文書で指導される |
ゴミ屋敷で生活することに親自身は困っていなくても、このままでは大きなリスクがあると知ることでゴミ屋敷を片付けようと思えるようになります。
↓行政からの指導・勧告などゴミ屋敷への対応について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ゴミ屋敷が行政代執行される基準は?費用は誰が払うの?事例も紹介 | コラム
参考ページ:
その4:ゴミ屋敷を片付けるメリットを伝える
ゴミ屋敷を片付ける意欲をもつためには、ゴミ屋敷を片付けるメリットを伝えることも効果的です。
次のような「ゴミ屋敷を片付けるとできる良いこと」を親御さんに伝えてみましょう。
・片付けたら人を今よりも気軽に呼べるようになる
・片付ければ趣味の絵葉書をキレイに飾れる
・思い出の詰まったアルバムをいつでも見られる場所に置ける
・置き場所がなくて買えていない便利な家電を買える
「ゴミ屋敷を片付けなければいけない」というネガティブな理由だけよりも、「ゴミ屋敷を片付けるとこんなメリットがある」というポジティブな理由は、ゴミ屋敷を片付けようというモチベーションの維持に効果的です。
その5:普段使わない場所から片付ける
親御さんが「ゴミ屋敷を片付けよう」という気持ちになってきたら、まずは親御さんが普段使わない場所から片付けましょう。
日頃使っている部屋から片付け始めると親は片付けによる変化を感じやすく、「やっぱり片付けたくない」など片付けへの抵抗感が生まれやすくなります。
普段使わない部屋であれば親の日々の生活に影響が少ないため、抵抗感が生じにくいのです。
具体的には、倉庫、物置、納戸など親が普段あまり使っていないスペースから片付けるのがオススメです。
次は、思い入れのあるものが比較的少なさそうなトイレ、玄関などを片付けていきます。
普段過ごすリビングや寝室、親が使いやすいようにものが置かれているであろう台所などは最後の方に片付けましょう。
その6:親族や自治体など第三者からも説得してもらう
子どもからの説得では気持ちを変えるのが難しそうな親御さんには、親族や自治体など第三者から説得してもらうと良いでしょう。
親は自分が育ててきた子どもから説得されたり批判されたりすることを、受け入れられないことがあります。
「ゴミ屋敷を片付けよう」という提案も、子どもからだと受け入れられず、第三者からであれば受け入れられるケースは少なくありません。
特に親の兄弟など親が信頼している親族がいる場合には、その人からゴミ屋敷を片付けるよう親御さんの説得をお願いしてみるのがオススメです。
自治体に相談する場合は地域包括支援センターに相談してみましょう。
地域包括支援センターとは高齢者が住み慣れた地域で健康な生活が送れるように、高齢者とその家族などを総合的に支援する機関です。
自分で親御さんを説得しようと頑張りすぎると親子の仲がこじれる可能性もありますので、無理せず第三者の力を借りるようにしてみましょう。
参考ページ:
片付けられない親を説得する際の3つのNGワード
片付けられない親を説得する際には、言ってはいけないNGワードが3つあります。
このNGワードを言ってしまうと親は怒りや悲しみから、それまでよりもさらにかたくなに片付けをしようとしなくなる可能性があります。
以下の3つのNGワードをしっかり覚えておいて、うっかり言ってしまわないようにしましょう。
①「なんで片付けられないの!?」
1つ目のNGワードは「なんで片付けられないの!?」です。
今までしっかりしていた親御さんの姿を見てきたからこそ「なんで片付けられないの!?」とついつい言ってしまいたくなるかもしれません。
しかし、「なんで片付けられないの!?」と言われてしまうと、親からするとまるで「片付けられない自分がおかしい」と言われている気持ちになることがあります。
そもそも、なんで片付けられないかを自分でもわかっていて、原因を解決できるならゴミ屋敷にはなっていません。
親も原因がわかっていない、もしくは原因がわかっていても解決できないのでゴミ屋敷になるのです。
「なんで片付けられないの!?」ではなく、「何か困っていることはある?」「一緒に片付けようか」など親を理解しようとし、寄り添う姿勢を示すことが大切です。
②「こんなのもういらないでしょ」
「こんなのもういらないでしょ」という台詞が2つ目のNGワードです。
ゴミ屋敷にあるものは他の人にとっては不要に感じるものであっても、親にとっては大切なものや価値のあるものである可能性が高いからです。
例えば、買ったっきり一度も着ていない服であっても親は捨てるのを嫌がることがあります。
そんな場合には「こんなのもういらないでしょ」ではなく「大切な洋服かもしれないけれど、タンスに入りきらないよ」と処分した方が良い理由を伝えましょう。
それから「捨てるのが嫌なら、リサイクルショップに持っていく?それとも寄付しようか?」というように処分以外の方法も提示すると、親は洋服を手放しやすくなります。
自分から見て不要なものであっても親にとっては大切なものであると考え、親の気持ちを尊重しながら片付けるようにしましょう。
③「死んだり施設に入ったりする時にどうするの?」
ゴミ屋敷を片付けるために親を説得する場合は、自分の死を連想させる言葉や、将来的に介護施設に入ることについて話すのはやめておきましょう。
多くの高齢の親にとって自分の死を連想させる言葉というのは、あまり触れてほしくない話題だからです。
同じように、介護施設に入ることについてもネガティブなイメージをもつ方は少なくありません。
もし亡くなったときや施設に入所するときについて親の考えを知っておきたい場合には、片付けの話とはつなげず、次のように自分の終活の話や、親御さんと同年代の近所の人の話などをきっかけにするのがオススメです。
・「最近エンディングノートを書いたんだけど、この指輪は娘に譲るって書いたんだ。お父さんは『これは絶対にこの人に渡してほしいもの』とかある?」
・「〇〇さんが入院したんだけど、必要なものがどこにあるかわからなくて大変だったんだって。うちの場合はどこに何があるかすぐわかるかな?」
自力で片付けられる?ゴミ屋敷化した実家のレベルをチェック!
親がゴミ屋敷を片付ける気になったら、次に知りたいのがゴミ屋敷を片付ける方法です。
ゴミ屋敷の片付けは自力で片付ける方法と、ゴミ屋敷専門の片付け業者に依頼する方法があります。
家の状態によっては自力では片付けるのが難しく、業者に依頼する必要があります。
ゴミ屋敷のゴミの量がどの程度までなら自分で片付けられ、どの程度から業者に依頼した方が良いのかをわかりやすくするために、ゴミ屋敷を5つのレベルにわけて解説します。
レベル1:床の半分が見えている
次に当てはまる状態はゴミ屋敷レベル1、ゴミ屋敷の初期の段階です。
・床の半分がもので埋まっている
・足の踏み場は確保されている
・悪臭はそこまでしない
・水回りも汚れてはいるがすぐにキレイになる程度である
レベル1のゴミ屋敷の場合はまだ日常生活が送れます。
しかし、放置するとすぐにもっと物が増えて日常生活に支障が出始める可能性が高い状態です。
まだ床の半分が見えているレベル1のゴミ屋敷であれば、自力で片付けることができるので早めの片付けをオススメします。
レベル2:床がもので埋まっている
次の項目に当てはまるようになってくるとゴミ屋敷レベルは2になります。
・床全体がもので埋まっている
・足の踏み場がない
・ものの高さはひざ下以下
・放置されている生ゴミなどから悪臭がしている
・水回りには水垢、カビが発生している
足の踏み場がなく、水回りも使用しにくいなど日常生活を送るのに支障が出ている状態です。
床がもので埋まっているレベル2のゴミ屋敷の場合、間取りが3DK未満であれば自力で片付けられる可能性がまだあります。
もし間取りが3DK以上の場合はすでにものの量が多く自力で片付けるのが難しい状態だと推測されるので、ゴミ屋敷専門の片付け業者に依頼することも検討した方が良いでしょう。
レベル3:膝や腰の高さまでものが積もっている
以下の項目に当てはまる場合はゴミ屋敷レベル3です。
・膝や腰の高さまでものが積もっている
・小さなゴミだけでなく、家具や家電など比較的大きな不用品もある
・害虫が発生している
・コンセントまでたどり着けず掃除ができない
悪臭・害虫が発生しているレベル3のゴミ屋敷は衛生状態が悪くなっているため、住んでいる親の健康状態が悪化する恐れがあります。
また、コンセント周りの掃除がしにくいことから、コンセントとプラグの間にホコリと水分が溜まって火事が起きるトラッキング現象のリスクも高くなっています。
レベル2の時よりも健康被害や火事のリスクが高く危険なので、早急に片付けをした方が良い状態です。
膝や腰の高さまでものが積もっている場合は、ものの量が多すぎて自分で片付けるのが難しい状態です。
片付け以外にも害虫駆除や強力な洗剤を使用したハウスクリーニングなど、自分では難しい作業が必要になる可能性もあるので業者に相談してみましょう。
レベル4:天井までものが積み上がっている
レベル4のゴミ屋敷は以下の項目に当てはまる状態の家です。
・天井までゴミが積み上がっている
・ねずみなどの害獣が発生している
・ひどい悪臭がする
天井までものが積み上がっているレベル4のゴミ屋敷では、日常生活を送ることはできません。
それどころか、片付けのために部屋に入ることも難しいため、経験豊富なプロであるゴミ屋敷片付け専門業者に依頼する必要があります。
また、レベル4のゴミ屋敷では「腐敗したゴミから出た液体」「害獣の糞尿」などにより床や壁など建物自体の損傷が起きている可能性が高くなります。
消毒・消臭やリフォームなどが必要になるケースもあるため、レベル4の状態のゴミ屋敷の片付けを依頼する場合には消毒・消臭やリフォームについても相談できる業者を選ぶと良いでしょう。
レベル5:屋外にもものがあふれている
家の中にものが入りきらず、ベランダや庭など屋外にもあふれてしまっているのがレベル5のゴミ屋敷です。
屋外にものがあふれていると不法投棄や放火などの犯罪に巻き込まれるリスクが高くなり、非常に危険です。
できるだけ早くゴミ屋敷片付けの専門業者に依頼をし、家をキレイにしましょう。
この段階になると近隣住民からの苦情も多く寄せられるようになり、近隣住民とトラブルになったり自治体から指導・勧告されたりする可能性も高くなります。
自治体の指導・勧告とは、口頭や文章でゴミ屋敷を改善するよう指導されることです。
近隣住民や行政との関係が悪くなると、親は近隣住民にあまり会わないように生活したり、インターフォンが鳴った時に苦情を言われるのかと緊張したり、日常生活に非常に大きなストレスを感じるようになります。
近隣住民とのトラブルや行政から指導・勧告される前にゴミ屋敷を改善しましょう。
レベル3のゴミ屋敷の例
実際にレベル3に相当するゴミ屋敷のお写真と、オカタシでの作業後の様子をご紹介します。
社宅を退去することになったけれど、自分では部屋を片付けられないというお客様からのご依頼です。
部屋にはものが高く積み上がっていましたが、作業後はすっかりキレイな状態になりました。
ちなみに、こちらのご依頼の費用のお支払いは、お客様とのご相談のうえ、無理のない金額での分割払いで承りました。
ゴミ屋敷化した実家を自力で片付ける7ステップ
ゴミ屋敷化した実家を自力で片付けるには、以下の7ステップで作業を進めていきます。
1. ゴミ袋や軍手など片付けに必要なものを用意する
2. 玄関と廊下のゴミを搬出して導線を確保する
3. 明らかなゴミをゴミ袋にどんどん入れていく
4. 残ったものを仕分ける
5. ゴミを搬出・処分する
6. 不要な家具や家電を処分する
7. 清掃する
ゴミ屋敷に害虫が発生している場合は広い範囲に効果のある『くん煙剤タイプ』の殺虫剤を、片付けの前に使用しておくのがオススメです。
玄関と廊下を片付けて導線を確保したら、明らかなゴミをゴミ袋に入れていきますが、この時しっかり自治体のルールに従ってゴミは分別しておきましょう。
不要な家具や家電が多かったり処分に手間がかかったりする場合には、不用品回収業者に処分を依頼するのもオススメです。
自力で片付ける方法についてより詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてご覧ください。
ゴミ屋敷を効率よく片付ける順番と手順を徹底解説! | コラム
ゴミ屋敷化した実家の片付けを業者に依頼する場合の費用相場と流れ
「ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼したことがないからよくわからなくて不安…」
ゴミ屋敷の依頼を業者に依頼するのが初めての方でも安心してご依頼いただけるよう、費用相場や依頼する流れなどを丁寧に解説します。
ゴミ屋敷片付けの専門業者の費用相場
ゴミ屋敷片付けの専門業者に依頼する場合の費用相場は、ワンルームなら3万円以上、一軒家なら20万円以上です。
間取り別のゴミ屋敷片付けの専門業者の費用相場は以下の通りです。
間取り | 料金相場 |
1R・1K | 30,000円~80,000円 |
1DK・1LDK | 50,000円~200,000円 |
2DK・2LDK | 90,000円~300,000円 |
3DK・3LDK | 150,000円~500,000円 |
4LDK以上 | 220,000円~ |
ゴミ屋敷片付けの専門業者にかかる費用の内訳は主に以下の3つです。
・人件費
・不用品の処分費用
・不用品を運ぶ車両費
ゴミ屋敷の中のものが多いとスタッフの人数が増えて処分費用も高くなり、使用する車両も大きくなります。
そのため、同じ間取りであってもゴミ屋敷の中にあるものの量が多いほど費用は高くなります。
また、ハウスクリーニングもオプションとして同時に行うことがよくありますが、その場合はオプション料金が加算されます。
業者に依頼する流れ
ゴミ屋敷業者に依頼する流れをご紹介します。
①お問い合わせ | 業者の提示した方法から選んで問い合わせます
・電話 ・公式ホームページのお問い合わせホーム ・LINEなど |
②お見積り | 現地調査をして見積りを作成してもらいます |
③ご契約 | 見積り、契約書の内容に納得できた場合契約を行います |
④作業開始 | 希望の日程で片付け作業を行います
業者によって作業中の立ち合いが必要か不要かは異なりますが、ほとんどの業者で作業前と作業後の確認をお客様と一緒に行います |
⑤作業終了確認・支払い | 作業終了後、部屋の状態を確認します
確認して大丈夫であれば、支払いを行います |
オカタシの場合は現地調査の前にLINEでお部屋のお写真を送っていただければ、概算のお見積りを作成いたします。
簡単に大体の金額がわかると好評です。
オカタシ!へのお問い合わせは以下の方法で受付ております。
・電話 (0120-684-282)
ゴミ屋敷片付けの専門業者を選ぶ際のチェックポイント
ゴミ屋敷片付けの専門業者はたくさんあります。
しかし、中にはお客様をだましたり、違法行為を行ったりする悪徳業者も存在します。
安心して依頼できるゴミ屋敷片付けの専門業者を選ぶためのチェックポイントを解説します。
①ホームページの会社情報
まずは業者のホームページに載っている会社情報をチェックします。
・所在地
・連絡先
・保有している許可
上記の3つの情報が公式ホームページで公開されていない業者に依頼するのは避けましょう。
所在地・連絡先が不明の場合「作業内容にトラブルがあったが連絡先がわからない」という事態になる可能性があります。
また、保有している許可については、一般廃棄物収集運搬業許可という許可をもっているかという点に注目しましょう。
一般廃棄物とは家庭からでるゴミのことを指しており、この許可は簡単にいうと家庭ゴミを収集・運搬するための許可のことです。
一般廃棄物収集運搬業許可を持っている業者か、自社では許可を持っていなくても、一般廃棄物収集運搬業許可を持っている業者と提携して正しくゴミの処分を行っている業者を選ぶことが大切です。
トラブルを避けるためにもホームページなどで確認するようにしましょう。
②Googleの口コミ
次にGoogleの口コミをチェックします。
業者の口コミをチェックするときは星の数や点数が高いか、大きなクレームがないかを確認します。
星の数や点数が高く、大きなクレームがない業者をいくつか選んだら、投稿されている口コミの文章にも目を通してみましょう。
例えばオカタシではこのような口コミをいただいております。
「作業中担当者が明るく話しかけてくれたので、気まずくならずにすんだ」
「作業日の前日に改めて日時の確認の連絡があり、安心感があった」
このように、具体的に良かった点をあげている口コミは信頼度が高いといえます。
また、Google口コミに返信があるかどうかもチェックしておきましょう。
特に悪い評価の口コミについては返信の内容まで読み、どういう点が問題だったのかを確認しておくと参考になります。
③見積りの内容
見積りを作成してもらったら以下の3つのポイントをチェックします。
・相場より極端に高い、もしくは低い価格ではないかどうか
・料金の明細が明確か
・追加料金に関する説明があるか
ゴミ屋敷片付けの専門業者とのトラブルで多いのが「作業後に高額な費用請求をされた」というトラブルです。
このトラブルを避けるためには、複数の業者から見積りをとる相見積りをしてみましょう。
少し手間はかかりますが相見積りをすることで自分のケースの費用相場がわかり、見積りが妥当かどうか判断しやすくなります。
ほとんどの業者で無料で見積りできますので、ぜひ相見積りをしてみてください。
④見積りの際のスタッフの対応
ゴミ屋敷片付けの専門業者を選ぶには、見積りの際のスタッフの対応も重要なポイントです。
初めてゴミ屋敷の片付けを業者に依頼する場合、疑問や不安がたくさんあると思います。
依頼後に後悔しないためには、安心して質問できる業者を選ぶことが大切です。
「訪問前に改めて『〇時頃伺います』と連絡があったので、安心できた」
「説明の途中で疑問点や不安点がないかこまめに確認してくれた」
上記のように気遣いがあり、丁寧な対応をしてくれる業者がオススメです。
また、家の中には親にとって大切なものもたくさんあります。 見積りの際の様子などから物を丁寧に扱ってくれるかどうかもチェックしておきましょう。
ゴミ屋敷化した実家の片付けに関するよくある質問
ゴミ屋敷化した実家を片付けようと思っていても、疑問や不安があってなかなか片付けを始められない方もいらっしゃるかと思います。
そんな方のために、ゴミ屋敷化した実家の片付けに関するよくある質問にお答えします。
ゴミ屋敷化した実家を片付けるには何日くらいかかりますか?
ゴミ屋敷化した実家を片付けるのにかかる日数は、ゴミの量によって大きく異なりますが、一般的には自力で片付ける場合は数日〜数か月、業者に依頼する場合は1〜2日程度かかります。
自力でゴミ屋敷を片付ける場合あまりに長期間にわたると、片付けている間にもゴミが増えてしまい、途中で挫折してしまう可能性も高くなります。
自分で少しゴミ屋敷を片づけてみたものの自力で片付けるのは難しそうと感じた場合には、ゴミ屋敷片付けの専門業者に相談することをオススメします。
一度片付けた実家がゴミ屋敷に戻るのをふせぐ方法はありますか?
ゴミ屋敷になった原因にもよりますが、定期的に家族が実家を訪れるようにするとゴミ屋敷に戻りにくくなります。
家に人が来るとキレイにしておこうという意識がはたらくためです。また、汚れてきたらすぐに家族が一緒に片付けをすることができるので、ゴミ屋敷になるのを防ぐことができます。
家族が定期的に訪問したり片付けを手伝ったりするのが難しい場合は、地域包括支援センターなど親が住んでいる自治体に相談してみましょう。
親の健康状態によっては介護保険で片付けの支援を受けられる可能性もあります。
また、ゴミ屋敷片付けの専門業者によっては定期的に片付けや不用品の回収を依頼できる会社もあります。
見積りの際に定期的な片付けや回収を行っているか聞いてみると良いでしょう。
まとめ
ゴミ屋敷化した実家を片付けるには、まず親御さんに「ゴミ屋敷を片付けよう」と思ってもらうことが重要です。
親御さんがゴミ屋敷を片付けたがらない原因や背景を考えながら親御さんと話し合い、ゴミ屋敷を片付けることに納得してもらいましょう。
親御さんが「ゴミ屋敷を片付けよう」と思えるようになったら、次はゴミ屋敷のレベルに合わせて自力で片付けるか、もしくは業者に依頼をしてゴミ屋敷を片付けます。
ゴミ屋敷のレベルが軽度であっても、親御さんや自分が忙しかったり体調を崩したりしているときは無理せず業者に依頼するのがオススメです。
当社では関東全域でゴミ屋敷の清掃を行っておりますので、ご実家が関東にある場合にはぜひお任せください。 ご相談・お見積り無料ですのでお気軽にお問い合わせください。
お片付けでお困りの方は「オカタシ!」にご相談ください!
オカタシ!は関東全域で、不用品の買取・ゴミ屋敷清掃・遺品整理・不用品回収などのサービスを提供しています。
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・ すぐに部屋をキレイにしたい
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【お問い合わせはこちらから】分割払い・後払い対応!ゴミ屋敷清掃・不用品回収のことならオカタシ!へ
部屋の片付けを「オカタシ!」に依頼する3つのメリット
① 分割払い・クレジットカード対応可能
オカタシ!では、頭金なしで最大60回までの現金分割払いに対応をしております。
お手元にお金がないけれども部屋の片付けでお困りの方、次の給料日まで待てずに緊急で片付けを依頼したい方は、お気軽にオカタシ!にご相談ください。
【対応可能な支払い方法】
・ 現金払い、銀行振込
・ 現金分割払い、自社ローン
・ クレジットカード
・ スマホ決済
② 買取可能なものがあれば相殺可能
お部屋の中にある不用品の中に、売ることが可能なものがあった場合、相場より高めの価格で買取をすることができます。
買取によってお客様に利益がでた場合、片付けの費用と相殺することで、お客様に負担していただく費用総額を減らすことが可能です。
オカタシ!は買取に強い専門スタッフが在籍しているので、他の業者では買取できないものでも幅広く買取対応している点が強みです。
③ 24時間365日 相談・見積もり無料
オカタシ!では24時間365日、いつでも相談・見積もり依頼を受け付けています。
もちろん相談・見積もりは無料です。お気軽にお電話・お問い合わせフォームからご連絡ください。LINEからの相談も受け付けも可能です。
また、法人様からの片付けのご依頼も受け付けています。倉庫や店舗の片付けでお悩みの方もぜひご相談ください。
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中島 健太
株式会社ウルタロウ代表取締役
埼玉県を中心に関東全域の幅広いエリアで、不用品回収・遺品整理・ゴミ屋敷清掃を行っている。
終活・相続関連の社団法人の理事もしており、遺品整理・生前整理に関する様々なセミナーで登壇実績あり。
屋号のオカタシ!は東北の方言で「片付ける」のことを指し、ただ捨てるということではなく、一つ一つ思いやりを込めて整理するということを大切にしている。
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