ドラマ「星降る夜に」で話題の遺品整理士の仕事とは?

query_builder 2023/02/17
コラム
遺品整理士

テレビや雑誌で注目されている遺品整理士。ドラマ「星降る夜に」を見て、北村匠海演じる遺品整理士の仕事内容がどのようなものか、気になっている人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、遺品整理士の仕事内容・なり方・向いている人などを紹介していきます。

また、遺品整理士が今の日本で必要とされている理由についても説明していますので、ぜひ参考にしてください。



遺品整理士とは

遺品整理士とは、遺族の代わりに遺品の整理・処分をする専門家のことです。

遺品の整理・処分をするには、さまざまな法律規制を受けます。遺品整理士は相続の知識や経験を活かして、手続きで必要になるものや、法的に処分できないものを判断して、仕分けをすることができます。

また、遺品整理士は、ただ遺品の片付けをするだけではありません。故人の持ち物を遺品として丁寧に取り扱い、遺族の気持ちを尊重し、相続に必要なもの・形見として残しておくとよいもの・捨ててもよいものを選別しながら片付けをする専門家です。



超高齢化社会で高まる需要

2007年に世界に先駆けて超高齢化社会になった日本では、遺品整理士の需要が高まっています。少子高齢化や核家族化が進み、遺族で遺品整理をおこなうのが困難になってきているのが要因です。

遺産や遺品の整理には、法律規制が関係するため、処理に時間がかかってしまいます。また、重たい家具の搬出や、広い家の掃除には人手が必要です。

仮に遺族が遠方に住んでいた場合、遺品整理をするために何度も通うと、時間やお金がかかってしまい負担がかかります。また、故人が賃貸物件を借りていた場合、速やかに退出する必要があり、部屋の原状回復を急がなくてはなりません。

そのため、法律を理解し、短時間で部屋の片付けに対応できる遺品整理士の需要が高まっているのです。



遺品整理士の仕事内容は?

遺品整理士の基本的な仕事内容は、次の4つです。


・遺品の仕分け

・不用品の処理

・遺品の供養

・部屋の清掃


それぞれ詳しく説明します。


遺品の仕分け

故人の遺した遺品を、必要なものと不要なものに仕分けます。全ての遺品を残すわけにはいかないため、遺族と故人の思いを尊重して、丁寧に作業を進めます。


不用品の処理

仕分け後の不要品を回収し、自治体のルールに従って処分します。自治体によってゴミの処分方法に違いがあるため、分別に注意して処理します。


遺品の供養

故人の遺した遺品の供養も、遺品整理士の仕事です。遺族は故人との思い出の品や仏具などを、ゴミとして捨てづらい場合があります。思い出がつまっていて捨てにくいものの供養をおこない、遺族に代わって処分します。


部屋の清掃

遺品の仕分けや不用品処理を終えたら、部屋の清掃をおこないます。また、部屋の状態によっては、特殊清掃やハウスクリーニングなどのオプションサービスをおこなう場合もあります。


他にも事業所によって、不動産・相続関係の相談などさまざまなサービスを提供しているため、遺品整理士の仕事は多岐にわたります。



遺品整理士になるには?

遺品整理士になるには、一般社団法人遺品整理士認定協会が実施している養成講座を受け、試験に合格する必要があります。

遺品整理士になるまでの手順は次のとおりです。


①受講申し込み

②受講

③試験(レポート提出)

④試験合格

⑤認定証書を受け取る


養成講座は、受講申し込みすると届く教本・DVD教材・資料集・問題集を使い、自分の好きな場所で進めることができます。

試験は課題レポートを提出する方式で、レポート提出期間は2ヶ月です。またレポートの提出期限は、協会へ連絡すると無料で2ヶ月延長することが可能です。

試験の合否結果が届くまで約2ヶ月かかり、合格すると認定証書が届き、遺品整理士になれます。



遺品整理士に向いている人

遺品整理士に向いている人は、真面目で誠実な人です。遺品整理士は、故人の持ち物をすべてを遺品として丁寧に取り扱い、故人と遺族の気持ちを尊重した作業が求められるからです。

故人が賃貸物件に住んでいた場合、早急に部屋の明け渡しを求められたり、遺産相続や各種サービスの解約など、遺族は心の余裕が無い状態で色々な対応をしなくてはいけません。

それに加えて、遺品整理を始めると、思い出の詰まった品物の処分を躊躇する依頼人もいます。

そのため、遺族の気持ちを尊重した丁寧な作業ができる、真面目で誠実な人が向いています。



まとめ

2007年から日本は超高齢化社会で、遺族も高齢の人が増え、自分たちで遺品整理をおこなうのが困難になってきています。そのため、遺族の代わりに遺品の整理・処分をおこなってくれる遺品整理士の需要が高まっています。

遺品整理士の仕事内容は代表的なもので、遺品の仕分け・不用品の処理・遺品の供養・部屋の清掃をおこないますが、事業所によって提供しているサービスが異なるため、遺品整理士の仕事は多岐にわたります。

遺品整理士になるには、一般社団法人遺品整理士認定協会が実施している養成講座を受け、試験に合格し認定証書を受け取る必要があります。

遺品整理士の需要は高まっているので、興味のある方は免許取得を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆者
中島 健太
  • 中島 健太

    株式会社ウルタロウ代表取締役


    埼玉県を中心に関東全域の幅広いエリアで、不用品回収・遺品整理・ゴミ屋敷清掃を行っている。

    終活・相続関連の社団法人の理事もしており、遺品整理・生前整理に関する様々なセミナーで登壇実績あり。

    屋号のオカタシ!は東北の方言で「片付ける」のことを指し、ただ捨てるということではなく、一つ一つ思いやりを込めて整理するということを大切にしている。

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