遺品整理を自分でやるのは大変?手順とコツを解説
日本も超高齢化社会とともに核家族化が進む中、遺品整理が大きな問題になってきました。
大切な人の遺品整理を業者に任せる方法が多くなった一方で、自分で整理したいと思う場合もあるでしょう。
しかし、知識のないまま進めてしまうと、捨ててはいけないものを捨ててしまったり、親族と揉めてしまうなど、トラブルが起きてしまう可能性もあります。
そこで本記事では、遺品整理を自分で進めていく場合にどのようなことに注意しなければいけないか、コツなども併せて解説していきます。
遺品整理を自分でやるメリット・デメリット
昔は遺品は自分たちで片づけるものでした。一緒に住んでいることも多く、亡くなってからそのまま片付けに入ったからです。しかし核家族化などが進み、その構図が崩れてきました。
自分たちだけでは負担が大きくなり、業者に依頼するように変わってきたからです。それでも、最後のお別れとして、自分でやってあげたいという思いもあるでしょう。
自分で遺品整理をするメリットは、自分のペースで進めることができる点です。遺品整理をしながら故人との思い出を振り返り、ゆっくりと心の整理もできます。
また、費用が最低限で済むというのも大きなメリットです。人件費もかかりませんし、片付けるための車両なども自分で手配すれば安上がりになるかもしれません。
ゴミ処理も手間はかかりますが、費用負担は最小限に抑えられるのです。
半面、自分でやるからこそ、専門知識がある人なら手早くできることに時間がかかります。実際にはほとんどの人は、遺品整理の経験がないはずです。
ちょっと片付けを手伝うことはあっても、すべてやらなければいけない状況はそうそう出てきません。そうなると、なにから手を付けていいのかわからない場合もあります。
ごみ処理に関することもデメリットです。家電などは処分したくても簡単にできないからです。業者なら搬送車両や処理のルートも持っていますが、自分でやるならすべて手配しなければいけなくなります。
運搬するなら車両の運転の問題も出てくるでしょう。軽トラックでも、運転したことがなければ大変です。荷造りや固定の方法も考えなければいけません。 家具などを運び出すだけでかなりの力が必要です。すべて自分でするのは簡単なことではありません。
そのため、遺品の整理は自分で行い、不用品の回収・処分のみを業者に依頼するのも一つの手です。
遺品整理の手順
遺品整理を効率よく進めるためには手順があります。
手順を間違えるとトラブルに発展する可能性もあるため注意が必要です。 以下で詳しく解説していきます。
①親族に遺品整理をすることを伝える
まずは遺品整理することを親族に伝えます。
亡くなった事実を伝えるとともに、あまり関係が深くない親族にも伝えたほうが確実です。これにはいくつかの意味があります。
親族に伝えることによって、勝手に遺品整理したのではないとはっきりさせることが重要です。遺品となると、欲しいと思う人も出てきます。思い出もたくさんあることでしょう。それを勝手に処分したとなれば、のちに揉め事に発展するのは間違いありません。
一言声をかけることで、遺品整理のお手伝いをしてくれる可能性も出てきます。気持ちの上でも違いが出てくるので、まずは一声かけるのが大切です。
遺産相続の問題もあるのを忘れてはいけません。勝手に遺品整理したことで、遺産相続の段階でもめる可能性が出てきます。本来あったはずのものなどが見つからないなど、あとあと遺恨を残すことがあるからです。
勝手に遺品整理したことで、相続放棄できない可能性も出てきます。遺品整理は、必ず親族と話をしてから始めるようにしましょう。
②遺言書や貴重品を探す
故人が遺言書を残しているケースも年々増えてきました。自分の死後に遺恨を残したくないからです。
遺言書には、遺品の整理や相続に関することが記されています。
室内で保存されているほかにも、公正証書として役場に保存されているケース、行政書士や弁護士など第三者に預けている場合もあるので注意が必要です。
遺言書があった場合には、遺品整理の仕方も変わります。本物かどうか、正式な書類になるかの判断もありますが、必ず注意しなければいけません。
遺品整理をしていくなかで、必ず分けなければいけないのが貴重品です。自分で貴重と思うものだけではありません。一見すると価値がなさそうなものでも、鑑定したらお宝だったというものも出てきます。
価値があるものは遺産相続にかかわる大きな問題です。自分で遺品整理しているときは、うかつに処分しないように注意しましょう。貴重品として、権利書などの書類の確認も必要です。
③残すものと不用品に仕分ける
何を残すか、不用品との仕分けも必要です。遺品整理ではいろいろなものが出てきます。多くのものは不用品ですが、その価値はさまざまで本当に不要か判断がつかないことも珍しくありません。
自分で遺品整理する場合には、まずはざっくりと分けます。残しておくもの、捨てるもの、すぐに判断できないもので分けていきます。すぐに判断できないものは後ほど改めて仕分けすることで間違って処分する失敗を防げます。
④不用品の中で売れそうなものは買取に出す
不用品は、すべてゴミになるわけではありません。中にはリサイクルできるものも出てきます。そのようなものは、買取に出すのも選択肢です。
現在のリサイクルは、さまざまなものが対象になりました。貴金属や家電などは買取に出すのはわかるかもしれません。ですが、衣料品や食器なども買い取ってもらえることがあります。
他にもパソコンやスマホ、バッグや靴といった小物、本、DVD、家具などさまざまなものがリサイクルできる可能性があります。
一般的に中古として販売されているものなら、なんでも買取してもらえる可能性があるのです。
ただし、買取に出すと問題になるケースもあります。相続放棄するケースです。借金も資産であり、相続の対象になりますが、放棄する選択もとれます。ところが、先に買取に出してお金を受け取ると、放棄できなくなる可能性があるため注意しなければいけません。
⑤残った不用品・ゴミを分別して処分する
ゴミは分別して処分しなければいけません。
分別するにあたって重要なのは、地域のルールに従うところです。可燃ゴミ・不燃ゴミ・資源ゴミ・粗大ゴミに分けますが、ここにもルールがあります。
内容だけではなく、回収の曜日、持ち込みで受け取ってくれるかなど、いろいろと違いがあるため、事前に調べておくといいでしょう。
⑥遺品の形見分けを行う
遺品は形見分けします。思い出を欲しているのは自分だけではありません。多くの人が遺品を分けてほしいと思っているかもしれないからです。
遺言書があれば、それに従って分配します。ない場合には、希望者と話し合いながら分けるといいでしょう。
資産としての価値が高いものは、遺産相続の対象とされる可能性もあるため注意が必要です。
あまりに難しい分配となるときには、第三者を交えて形見分けする方法もあります。
遺品整理を自分でやる時のコツ
遺品整理を自分でやるときには、さまざまなコツがあります。ちょっとしたことですが、遺品整理は時間がありません。いろいろなことが重なる時期であり、どうしても制限がつきやすいため、コツを覚えて効率的に進めることが大切です。
ゴミの日・ゴミの分別方法を確認しておく
ゴミは、地域によって収集日が決まっています。曜日で決めているのが基本ですが、隔週や月1回など地域によってルールが違います。
分別方法もルールがあり、自分達が思っている方法と異なるケースがあるため注意が必要です。
事前に調べておかないと、何度も足を運ぶことになるため注意しましょう。 分別の際には、ゴミ処理場に持ち込みできるかの確認も大切です。
粗大ゴミ収集の依頼は早めにする
粗大ゴミは、地域の粗大ゴミ収集を利用する場合、事前に依頼をしなければいけないことが大半です。
引越しシーズンなどの時期に重なると回収が遅くなることもあるため、早めに依頼するのがコツといえます。賃貸契約など、早く片付ける必要がある場合は特に注意しましょう。
間に合わない場合やたくさんの粗大ゴミがある場合は、不用品回収業者に依頼してまとめて処分する方法もあります。
残すものを最初に確認しておく
残すものはなにか、最初に確認しておくことが遺品整理のコツです。相続の手続きに必要なものや、書類、貴重品など捨ててはいけないものも最初に確認しておきましょう。
また、残しておきたいものについて親族の希望を事前に聞き、間違えて捨てないようにします。残しておくものをはっきりとさせておくと、作業の流れが止まりにくくなります。
もちろん、想定外のものも出てきます。その場合は、一旦捨てずに置いておいて後から判断するようにしましょう。
残すべきか悩むものはひとまず残しておく
遺品整理では、何を残すべきか必ず悩みます。そこに思い出があるだけではありません。なにかわからないものなども出てくるからです。
そこでルールを決めます。悩んだものは、いったん残すのがコツです。
明らかにゴミと判別できるものは処分しつつ、悩んだものは残し、どんどん片づけを進めましょう。
ひとまず残すことで、悩んだものを再確認できます。再確認できれば、処分に後悔しにくくなるのです。
作業のスピードも上げられるため、悩んだら残す。この決断が大切です。
写真などはデータ化するのもおすすめ
写真などは、簡単に整理できないこともあります。思い出がよみがえり、なにも進まなくなる瞬間です。
そうなると、なかなか整理しきれなくなります。写真という情報は、あまりに膨大な量に及ぶケースも多いからです。
写真はデータ化するのも基本となってきました。スマホで撮影して管理している人も多いでしょう。こうした写真のデータ化は、アプリなども出てきています。
専門業者に依頼して、一括でデータ化してもらう方法も便利です。
データ化すれば、写真のように色あせることもありません。だれかに配るのも簡単です。
あとから編集もできるため、データ化の検討は、遺品整理を自分で進めるときに決めておくのがコツです。データ化すると決めることで、とりあえず全部まとめてあとで確認として作業を進めやすくなります。
まとめ
遺品整理を自分でするとなれば、さまざまな障害が出てきます。簡単ではないことも多いのは事実です。ですが、最後の思い出を自分で片づけてあげたいと思うのも、当たり前でしょう。
問題は、時間などの制約です。借家になれば、支払いまでに返さなければいけなくなります。だれも住んでいない空き家となるなら、処分の検討も必要です。時間に限りが出てくるため、できるだけ効率よく進めることが求められるのです。これが遺品整理の現実といえます。
コツさえつかめば、思っているより早く進められるのも遺品整理です。最後のお別れとして、自分でやってみたいというときには、今回のようなコツを思い出してみてください。
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株式会社ウルタロウ代表取締役
埼玉県を中心に関東全域の幅広いエリアで、不用品回収・遺品整理・ゴミ屋敷清掃を行っている。
終活・相続関連の社団法人の理事もしており、遺品整理・生前整理に関する様々なセミナーで登壇実績あり。
屋号のオカタシ!は東北の方言で「片付ける」のことを指し、ただ捨てるということではなく、一つ一つ思いやりを込めて整理するということを大切にしている。
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